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家族の支援 

●年を取っていく親
心の病の子どもを持つ親は、子どもの病とも長年つきあうことになります。 そして病に戸惑いながら親も年をとっていきます。

 

その年月の中で、親が病の子どもとの関係が悪くなって内観に来るのも、幾分年を取ってから来所することになります。

 


年齢を増すごとに昔の記憶も薄れ、60才以上の方は、概して内観の当初、導入が難しくなります。 そして私が面接に行くと、まず昔話をずっと聞くはめになります。

 

ある御老人曰く、教育勅語の教えを守り「自分は、人に迷惑をかけていないし、親には孝行をしてきた」。 その上「親に世話になるのはあたり前。子供のときは親にしてもらい、親になったら子供を養育していかなければならないものだ。
内観の2項目にあてはまる記憶はない」と、譲りません。



このような方には、丁重に「忘れたことを思い出すのが、ここの仕事ではないのでしょうか」と、お願いします。 年をとった方は、こちらが誠意をつくして話せば、なんらかの形で答えて下さいます。

 


素朴でしかも、人生経験を積み、情が深いからでしょう。 今まで"世話になっていない"迷惑をかけていない"との思いが強かった反動で、 一つでもそれを思い出すことが出来た時は、心の転機になる場合が多くあるのです。

 


うつ病●迷惑かけられたことをしゃべりたい!
心の病を持った息子を持ち、その対処の仕方が分からなく行き詰まって来所した65才の女性は、まさにそのケースにあてはまりました。

 


この女性は、夫を早くに亡くしたこともあってガムシャラに働いてきました。 生活に追われ、心を修養する時間などありませんでした。 心のために時間を費やすなど考えも及ばぬことだったのです。


彼女の内観は、身の上話しに流れがちでした。 いかに自分は苦労してきたか、涙ながらに話します。 〈迷惑をかけたこと〉ではなく、迷惑をかけられたこと≠、一所懸命に話していました。

 

 

「迷惑をかけられたこと≠、どうして調べないのでしょうか」と訴えてきます。 「一般に、人は"迷惑をかけられたこと"は調べなくても記憶にあります。 〈迷惑をかけたこと〉などは、少しぐらい悪いことをしても、そんなに大して悪いことをしていないと、たかをくっている人が多いのです。

 

それに、いくら、"迷惑をかけられたこと"を声を大にして語ったとしても、言った本人は腹が煮えくりかえるだけで、相手は一向に変わらないのですよ」 と、返答すると考え込みます。
しかし、彼女は内観の日時とともに変わっていきました。


●心の病の者を家族に持つ人の悩み
このケースの発端は、一通の手紙からでした。 この母親の娘からです。 「兄と母のことで、ご相談します。 兄は長年、心の病で苦しんできました。 最近、また、病状が悪化して母との関係が悪くなり、母親は自殺までほのめかすようになってしまいました。 心配でなりません。

 

母親の意識を変えてもらうため、内観を勧めています。よろしくお願いします」 この一通の手紙から始まった母親の変化、そして子を思う母親の慈愛は、今も私の心に残るものです。

 


家族は、病からおこる問題行動病気の知識のなさ世間の偏見のため患者と険悪になり、どう対処して良いのか分からなくなってくるようです。
しかし、母親は内観の後半ともなると、自分を見つめる事が出来るようになります。

 

 

亡くなった自分の母親に、母たる姿を教えてもらったのです。 そして、息子に対して、「『薬を飲むと非常に辛い』と、以前ケースワーカーの人から教えてもらったのに、 息子を思いやることをしていませんでした。

 

他家と比べ、息子を仕事に追い込み、自分の思いとおりにしようとした自分こそ悪かったのです」 と、考えられるようになります。 やっと、彼女は「母親」の意識に目覚めました。

 


彼女は、家に戻ってから内観便りを送ってきます。 息子に対して、自然とおどおどした態度がなくなり、彼女自身も心が楽になったこと。 今まで気付かなかったことを、心の中で懺悔しながら接するように努力していることがにじみでたお便りでした。

 


一方、あいかわらず息子は仕事もせず、寝たり起きたりの生活。母親には冷たくあたります。 彼女は辛抱し、親子関係が良くなることを願って息子が内観に行くことを望み実現します。


家族療法花は咲く!!!

 

●母親へのこだわり
当所までは、家族全員で汽車を乗り継いで来られました。 家族全員で旅行する事を喜ぶ子供たちの無垢な笑顔とは対照的に、息子の極度に緊張し冷や汗までたらしている表情が哀れでした。 「ここに来るまで、息子は私に一切口を開いてくれなかったのですよ」 母親は悲しそうに、私に耳打ちしました。

 

息子は自分自身の中にある、母親に対するこだわりを認め、解消したいと思っていました。 しかしながら心とは裏腹に、実際は冷たくしてしまう自分が情けなくてならないと内観目的調査誌に記していました。

 


息子の内観は、一週間を何とか辛抱したという内容のものでした。 いや、辛抱しただけでも驚きであり、感心すべきことでありました。 最終日には、 「私のこだわりは強く、自分自身の嫌な部分を思い出すのは難しかった。

 

今まで、欲にとらわれていた自分が自分で恥ずかしい」 と、語っています。 母親は息子が口を開き、たどたどしい言葉でも率直に心境を語ったことを涙を浮かべて聞き入っていました。 座談会において、母親は息子に対する気持ちを本人の目の前で述べます。


「息子は、今まで一所懸命に働いてきたのに、私は自分の物差しでしか人を見れませんでした。 健康な者には、病人がいかに辛いか分かりません。 息子は状態が悪い時でも、仕事を休まないときもありました。 ケースワーカーの人に『あんな状態の悪いときに、よく仕事ができましたね』と言われても、私はピンときませんでした。 本当に、なんてひどいことをしてきたかを気付かせて頂きました」

内観にならなかった息子も、母親の面とむかった自分に対する懺悔に心をゆり動かされたようです。


●念ずれば花開く
母親は、内観終了後、家族が迎えに来るまで炎天下の中、汗でびっしょりになって草むしりをしました。 それを息子はじっと見ています。

 


私は西瓜を差し入れすると、息子は母親に「一緒に食べよう」と、始めて口を開き、いたわりの言葉をかけました。 お母さんの嬉しそうな顔が何とも言えません。
翌日、家で息子は母親を呼び出し、2時間かけて今まで心にたまっていた母親へのこだわりを、ささいなことまで持ち出して吐き出しました。

 

 

その後、「今日は少し心穏やかになった」と言い、話し終えました。 「心のわだかまりを吐き出せば楽になるのならと思い、何も弁解せずに聞いていました。 私は、心の中で謝っておりました」 2人の関係は日増しによくなり、母親が作った食事をともに食べられるようになります。

 


半月後、彼は自分からすすんで精神科に受診しました。 一年後、通院しながらお母さんと仕事に励んでいます。

 

 

最近、母親は、病気で半身付随になってしまいました。彼は、母親を車イスに乗せて、散歩に連れだす毎日を送っています。
母親が障害者になって、今度は息子が母親にお返しする番だと言わんばかりの光景が目に浮かびます。

 


子どもが幾つになっても、お母さんは子どもを慈しみ、子供はお母さんの愛を見い出し、それを心の支えとして生きていくのだと教えられたケースでした。

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