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ひきこもり 

ワンポイントアドバイス 精神科医のアドバイス

引きこもり。青春を、ひとりで過ごす彼ら。

彼らの一歩は、家族の絆から踏み出されます。

 

 

 

今回の登場人物は、20代後半のAさん(男性)とお父さんです。

Aさんは、中学時代に不登校になり、引きこもったときもありました。

 

 

お父さんは10年以上前に一度集中内観を体験し、Aさんにもして欲しいと、ずっと願っていました。3年前、お父さんは北陸内観研修所にAさんが体験できないか相談に来ましたが、時期尚早でした。この間、Aさんは専門医に診てもらいカウンセリングを続けて、人との会話ができるようになっていました。

 

 

お父さんは定年になってやっと時間が自由に使えるようになりました。電話で私(長島)と相談して、Aさんが内観に対してもつ不安を少しでも取り除くため2人で見学に来ました。3人で話し合い、体調に合わせて内観をすること、他の内観者と離れた個室にすることなど安心材料をつくりました。

 

 

引きこもり今度も、親子で行きます

 

お父さんはAさんの付添の気持ちだったので、5日間で帰るつもりでした。しかし入所してからもAさんは不安定なので「一週間、一緒に内観します」と決意しました。

 

 

Aさんの内観は、順調に滑り出しました。要望や辛いときは、私達に言葉で表して欲しいこと、体調が悪いときは鍵をかけて寝ることなど再確認しました。

入所から三日ほどが、心身ともに辛いときです。

 

 

2日目、Aさんはお父さんに帰りたいと訴えました。お父さんはAさんの話をじっくり聞き、気分転換をはかるため散歩に連れ出しました。するとAさんは持ち直しました。

 

3日目、「内観しても自分は変わらない」という思いこみに囚われ、うなだれて身動きできなくなってしまいます。お父さんは、話しもできないAさんのそばにそっと寄り添っていました。重い空気の中、お父さんはAさんの手に自分の手を重ねました。そして「ドライブにでも行こうか」と誘いました。

 

 

この時、Aさんは顔を上げました。内観は、中断されませんでした。

 

お父さんは、この時の気持ちを面接時にこう言いました。

「今まで、私はAには何にもしてやらなかった。小さいときも……。だから今必要であれば、抱いてやったり手を握り、温もりを感じるところから始めたい」

つづけて「この内観では、息子に大きな変化を期待しているわけではない。

 

まず内観を一週間やり通し、自信をつけて欲しいのです」と、私達と目的が同じであることを知りました。

 

 

翌日、Aさんとの約束を守るためお父さんは買い物に誘いました。しかしAさんは行きませんでした。そして言葉で帰りたいと表現すると、それ以上の行動に移すことはもうありませんでした。
 

 

最終日の座談会でAさんは、みんなの前で発言しました。

「母親に対して思い出が出てこなかった。20歳の時、就職の面接に落ち、失望から自殺をしようとした。母親に止められ、号泣してそれまで溜まっていた思いを吐き出した。それから素直になった。母親に苦労させたくない」

 

 

「父親に対してはダメな息子で、社会からギブアップして引きこもり、迷惑をかけていた。この一週間付き合ってくれた。有り難い。心強かった。もし父親がいなかったら途中で帰っていた」と、強い絆が結ばれたことを物語っていました。

 

 

Aさんの内観の満足度は「満足」でした。

 

 

お父さんは「息子の話を聞いて心に染みた。大きく成長した。息子への接し方がヘタで交流がうまくできず、気持ちを聞いてやれないために長い間苦しませた。これからは遠慮せずに言い合い、手を取り合って進んでいきたい」と述べました。

二人は仕事に就くまえの、次のステップとして就職支援施設へ行くことを考えていました。

 

 

今度も、親子で行きます。

 


ワンポイントアドバイス  ひきこもりにたいする精神科医のワンポイントアドバイス

 
引きこもり2無気力からの再出発(やすら樹より抜粋して訂正)

「引きこもり」は、国立精神・神経センター精神保健研究所社会復帰部の提唱によれば、さまざまな要因によって社会的な参加の場面がせばまり、就労や就学などの自宅以外での生活の場が長期にわたって失われている状態と定義される。

 

その特徴は、単一の疾患や障害の概念ではなく、その実態は多彩であり、生物学的要因が強く関与している場合もあるし、明確な疾患や障害の存在が考えられない場合もある。ひきこもりの長期化は、生物学的・心理学的・社会学的側面から理解することができる。さらに、この現象は精神保健福祉の対象であるという。


一方、斎藤環による「社会的引きこもり」について触れられた。20後半までに問題化し、六ヵ月以上、自宅にひきこもって社会参加しない状態が持続しており、ほかの精神障害がその第一の原因とは考えにくいものとされ、120万人が推定されていると説明された。

 

それらの特徴は、平均ひきこもり期間は三年三ヵ月で、圧倒的に男性に多い。とりわけ長男の比率が高い。最初に問題が起こる年齢は、平均15.5歳で、最初のきっかけは不登校が68.8%と最も多く、問題が起こってから治療機関に相談に訪れるまでの期間が長い。家庭は中流以上で、離婚や単身赴任などの特殊な事情はむしろ少ないと報告された。

 

病気による引きこもり現象は、統合失調症、うつ病や社会不安障害があり、上記の「ひきこもり」や「社会的引きこもり」と区別する必要性がある。また、今まで性格として思われがちであった一種の対人恐怖の社会不安障害についても説明があった。


ニートは発祥の地イギリスの定義では、卒業や中途退学で学校を離れた後、職業生活に入らず、政府が提供した職業訓練も受けないでいる若者の状況とされている。日本ではそれに相当するものは85万人とされている。国際労働機関による若年層(十五〜二四歳)の雇用情勢報告は、日本、米国、欧州連合(EU)などの先進国では昨年、就職も進学もしない「ニート」の比率が13.4%に達した。このようなニートの増加は、大きな社会問題となってきている。


以上の説明とともに、ひきこもりやニートは、様々なストレスから回避し一時的な安定を得ることになる。しかし、その安定性がゆえに、抜け出せなくなるというジレンマがあり、そのいろいろな段階に無気力が螺旋を描くようにブレーキが掛からない状態を起こしている要因になっているのではと補足された。


一般的な説明の後、椅子を参加者とともに円卓に組み替えて、この分科会を選んだ理由や自己紹介から始まった。参加者は、無気力で悩んでいる当事者、その家族、関係する機関の職員、その他にわけることができた。


当日は、引きこもりや不登校で悩んでいる家族の方から活発な発言があった。ある夫妻は、息子が専門学校を中途退学し、家に引きこもってから会話がなく、何を考えているのかわからない。このままでは将来が不安でたまらないし、いったいいつになったら仕事にいってくれるのか、首をながくして一日千秋の思いで待つ切なさを述べておられた。

 

Dさんは、娘さんが引きこもりと同時に摂食障害の病を持ち、どうしたらよいか悩んでいたが、パンフレットを見る機会に恵まれて参加したと述べた方もあった。


そのような当事者や家族の方に対して、相談や治療を含めた支援に携わる臨床心理士や看護婦などの参加も認めた。日々の仕事の場で悩む姿とともに、この機会に何か得て帰りたいという姿勢を感じ取ることができた。

その他にも、タイトルに惹かれて参加した方を含めてさまざまな動機が認められた。

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昨年のワークショップにおける分科会「無気力からの再出発」は、現代の日本で問題になっている、若者の引きこもりやニートの増加などに焦点をあてながら、参加者に「生きるちからと癒されるこころ」が生み出さればと主催者側が期待して企画したものです。

 

富山では前年の「自己発見まつり」を開催し、各テーマにそってグループミーティングを行いましたが、アンケート調査などでその企画が評判が良かったのと、時間が足りずもう少し話をしたかったという結果などを踏まえて、「ひきこもりからの再出発」というタイトルを少し変えて行うことになった経緯があります。

 


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