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シンナー中毒の子を立ち直らせた夫婦の3年間

次男の問題行動から6年間、夫婦は苦しみながら生きてきました。

 


次男が少年院に入っている間、まずが12月に内観に来所、続いて翌年1月に妻が内観する。 妻は夫の変わり様と、日常内観を続けている夫の真摯な姿に自分もこのままではいけないと思い、内観を決意したのでした。 真剣な内観でした。

 

 

さて、夫は集中内観後、内観の三項目を印刷し、それに毎日記録して書き綴っていきました。 始めのころは朝、起きるのが精一杯で集中できないことや、記録する作業が慣れず苦労したようです。 妻も集中内観を終えた1月より一緒に坐り記録していきます。

 

 

2月、内観が深まらずジレンマに陥る。 2月と4月には、その為当所に夫婦で一日内観にきます。 一日内観によって新しい気付きを得、それを励みに翌日からの日常内観を続けます。

 

シンナー中毒変化は、少しずつ。諦めない!!!

 

5月、翌月次男が少年院を退院する予定なので、不安から日常内観記録が抜けはじめます。 6月、次男帰宅。 次男の非行や就職の見通しがただず、夫婦は振り回され、記載が抜けることが多くなります。 しかし終始、夫婦の次男を「信じる心を大切に、見守りたい」という心は変わりません。

 


7月、次男は就職の為に上京。 少し心に余裕ができたので内観便りを送ってきます。 ところが次男は突然行方不明になり、故郷に戻って盗難事件をおこします。
夫婦は動揺します。

 


8月、事件が新聞に載り、それが災いとなって自営業の仕事にも行き詰まってしまいます。 妻のみ一日内観に来て、不安定な心を落ち着かせようとしました。

 


夫は記録内観に対して書くために内観を続けていても自分の心に偽っているように思え、翌年の4月まで一切記載がありません。 しかし、日常内観は夫婦とも続けていました。

 


9月、精神的にも経済的にも最も苦しい時期。 次男のことで警察が出入りし、借金の返済に負われます。 このような時は、「現実の生活より、内観している方が楽で、仏壇の前で坐りつづけていました」と話していたことが印象的でした。

 


内観前と違う点は、夫婦は次男と静かに話しあうように努め次男の心が少しずつ開かれ始めます。  11月、覚醒剤の疑いのため補導されるがすぐに釈放。 12月、仕事先の社長が、次男がまっとうな道を進みたいという思いを持っていることを知り、次男の身柄を引き受けてくれます。

 

この後、次男は次第に落ち着き、仕事もかかさず続けるようになります。 「周り道をしたが次男は自立の道を進んでいる」と、夫婦は感じ始めた。

 


翌年5月、次男は母の日を祝ってくれます。 又、欲しいと言っていた車を諦めるなど変化がはっきり表われてきました。 夫婦は、気を緩めてはいけないと記録内観を再び書き始めます。

 


夫婦が記録内観を始めて3年後、次男結婚。 もうすぐ生まれる孫の誕生を心待ちにしています。 夫婦が集中内観をした後、次男が落ち着くまで約1年かかっています。

 

子どもを思う親の愛情と内観の基礎ができていたから、どんな問題に直面しても乗り越えてこられたのではないでしょうか。

 

そして、次男は両親が「自分を信じてくれている」という確信を持つことが、彼を変えていったのではないかと思います。

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