北陸内観研修所
内観
Naikan

内観とは

内観は、吉本伊信が創始した自己探求法で、日本発祥の心理療法の一つでもあります。浄土真宗の一派に伝わる修行法の「身調べ」を改革し、1941年頃に現在の「内観法」に近いかたちを考案しました。その後、1951年頃には矯正教育界での普及を皮切りに、学校教育、医学界、企業、一般社会へと普及しました。

利用者の目的

利用者の目的は、社員研修や病による苦しみの軽減、不登校、自己啓発など多種多様で、年齢も10代から90代までと幅広い。これらのことから内観法は目的や年齢を問わない、適応範囲の広いことが特徴といえます。

How to

内観のやり方

お世話になったこと|して返したこと|迷惑をかけたこと
シンプルで効果的
身近な人に対する
「内観3項目」を調べます

●身近な人に対する現在までの自分を年代ごとに振り返ります。(屏風の中、ゆっくりと集中できる空間で行います)

1. 【対象人物】を決めます。(例:母親)
2. 【年代】を決めます。(例:小学1~3年生)
3. 【対象人物】に対する【年代】のときの自分について、下記の【内観三項目】を調べます。

例:小学1~3年のとき、母親に対する自分が
■ お世話になったこと
■ してお返ししたこと
■ 迷惑をかけたこと

4. 専門スタッフが面接します。

●小学校4~6年生 → 中学生 → 高校生・・・→ 現在  と年齢を区切り1~4を繰り返します。


○最初の【対象人物】を調べたら、次の【対象人物】に移り、 同様に調べます。
○対象人物の例:父親、パートナー、祖父母、兄弟姉妹、仕事関係者 等。

2 types

内観の種類
「集中内観」と「日常内観」

集中内観|日常内観
繰り返すことで
効果的に

内観法において、1週間内観研修所に泊り込みで集中的に行うものを「集中内観」といい、集中内観後に日常生活の中で分散的に行うものを「日常内観」といいます。

Effect

内観の効果

内観を続けていくと、身近な人に支えられて生きていることを実感し、感謝の気持ちが湧き起こります。子ども時代から現在までの人生を振り返る過程で、自分の思考グセや思い込みに気づき、自己成長が促されます。当時は気づかなかった他者の状況の背景や想いを知り、相手と和解しやすい心境となり、対人関係改善に役立ちます。 

心の安らぎが得られる

情動面をポジティブにする変化は、集中内観の特徴です。事実を客観的にとらえる作業により、自分や他者についての見方の捉えなおしがなされます。「こだわり」「恨み」「憎しみ」「怒り」が軽減されて気持ちが自由になり、心の安らぎが得られます。

囚われから解放され晴ればれとした気持ち、人が優しく感じる、家庭や職場での安心感や意欲向上など、体験された方から様々な声が寄せられています。企業や組織においても、対人関係の改善から組織の活性化を期待して内観が導入されています。

内観後の変化 満足度90%
内観後の変化 満足度90%
ウェルビーイングが向上

内観をすると生かされている喜びを感じ、感謝報恩の気持ちになります。それはウェルビーイング(身体的・精神的・社会的に良好な状態)という言葉に置き換えることができます。集中内観後はウェルビーイングが向上するという結果が示されています。こころのバランスを調整できる力が高まり、生きることが楽になります。

Why
わだかまりが解けるのなぜ?

わだかまりが解けるのなぜ?

内観療法は根治療法に位置すると考えています。それはある放送の内観についてのキャッチコピーが「人が変わる」であったことからも推察できるでしょう。では何が変わるのでしょうか?

内観は、過去の「事実」を思い出していきます。
過去の事実をていねいに想起していくと事実とは異なり、かん違いや思い違いをしていたことに気づいてきます。

たとえば、幼少期に母親からきつく叱られた。
という、エピソードがあるとすると、「叱られた」ことだけがイメージに残り他の出来事であるやさしくしてもらった事などが、記憶として残りにくいという現象があります。「叱られた」ために、母親は「怖い」というイメージが根付き、陰性の記憶が焼き付けられるのです。

内観はまず「世話になったこと」を思い出させるのでポジィティブ思考になり寂しさや、 人を信じられないという意識や感情が軽減します。幸せな気持ち、生きている実感がある、 人に何かしてあげたいという積極的な思考や前向きな気持ちが増します。

「わだかまり」とは心の奥に巣くった、人に対する積もり積もった陰性の感情(コンプレックス)です。物事を悪く捉えがちなネガティブ思考のため、いつまでも過去に囚われるのです。

内観の過程で、陰性の感情を自覚し、人々の愛によってわだかまりが解けたとき、内観者は素直になれたといいます。

Concentrated Naikan

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7泊8日宿泊型
「集中内観研修」のご案内

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集中内観は、いわば日常内観の練習です。 内観法の創始者・吉本伊信は「集中内観が電柱だとすれば、日常内観は電線のようなものである」と言われています。

集中内観は、内観研修所に泊まり込んで行う滞在型研修です。外からの刺激を遮断し、時間をかけて丁寧に行いますので、それに見合った深い洞察や新たな発見をできます。集中内観を体験して、「カウンセリング2年分の気づきがあった」と感想を述べておられた方もいらっしゃいます。

Daily Naikan

生活の中で行う
「日常内観」

生活の中で行う 「日常内観」

お家で気軽に
内観をはじめよう

内観は心の中で意識的に行う作業なので、いつでもどこでもできます。内観的な思考をすることで自分自身に目が向き、客観的な視点で物事を捉えられるようになります。

集中内観後の
「日常内観」の大切さ

集中内観研修を受けた方は、終了後も日常内観を是非継続してください。一週間の集中内観といえども、人生に関わった対象人物を全て調べきれません。また、実際に日常で使うことによって、集中内観で得た気づきを生活に活かすことができます。

基本は、母親などに対する自分を調べる集中内観で行ったやり方を、そのまま日常でも続けます。 日常内観は、集中内観の応用とも言われています。 あなたの人生に関わった対象人物・事象を、順に調べてみませんか。

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日常内観を
継続するために

日常内観を継続するために

北陸内観研修所では、オンラインでの内観カウンセリングやイベントなど、日常内観を継続するために、さまざまなサポートサービスを提供しています。是非ご活用ください。

Information

イベント・セミナー情報
SNS

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●twitterでは、吉本伊信の言葉を発信。日常内観の励みになれば幸いです。

YouTubeには、内観体験インタビューや、「道のうた」(森川りう)などを掲載しています。

Tips

内観のコツ

内観のコツ

内観は、事実をみることが重要です。そのためには当時の『具体的な事実』を思い出すことが大切です。これは慣れれば誰でもできます。しかし、はじめのうちは思い出すことが難しかったり、思い出したことをすぐに忘れたりして、上手くいかないと感じるかもしれません。

そんなときは、思い出したことを書き留めてもいいでしょう。対象人物の設定は、自分にとって大切な人、印象の良い人から順番にすることをおすすめします。苦手な人に対する内観は、我執を見出して大きな気づきが得られる最大のチャンスですが、慣れてからのほうがいいでしょう。

余裕があれば、自分の気持ちや、対象人物にした相手の立場や想いもイメージしてみると、より深い内観ができると思います。

TEL 076-483-0715
9:00〜18:00 (不定休)