業務命令として職場の人間関係トラブル改善
会社からの業務命令でアンコンシャス・バイヤスを改善
社員研修の目的で来所された40代女性の感想文です。彼女は、社長から「内観して人間関係を改めなさい!」と言われ、内観に来ました。部下に対し、恵まれている人への嫉妬や、出来ない人に対して怒りがコントロールできませんでした。まさにアンコンシャス・バイヤスです。
彼女は、富山からの帰り道、母の眠るお寺に向かい、母が亡くなってから初めて心からごめんねと素直な気持ちで参ることができました。「自分の思考の癖について知ることができた」ので、自身の無意識の偏りを認識し、是正しました。職場の人間関係トラブル「とんがり」も減ることでしょう。
集中内観研修後の感想文
内観の効果は「自分の思考の癖について知ることができた。」
今回の内観は、会社から業務命令で参りました。内観そのものに抵抗はありませんでしたが、私より気付かなければならない人は他にいるじゃないという不満をかかえていました。上滝駅についた時、せっかく来たのだ、必ず何かを得たい。一つ一つ丁寧に取り組む一週間にしようと思いました。なぜなら強がってはいても、私自身生きづらさを漠然と感じていたからです。
母を調べ、涙は流れるもの、心の中でまだまだ根深いものが残っていました。内観の質問である「嘘と盗み」を調べるのは本当に苦しくて、途中、迷走しそうになりました。先生からの助言をいただかなければ、罪悪感の深みに沈んでしまいそうでした。
内観を通し気付いたことです。
私は母が大好きでした。母の駄目な箇所をも美化していたと思います。自分は出来が悪く、どこか偏った不完全な人間だと「心の根っこ」で思っていました。認められたい、…不完全だけど頑張れば一人前と思ってもらえる。
その中には、恵まれている人への嫉妬、出来ない人に対してなぜできないのか?それが許されるのか?と思ってしまう自分がいました。そう思ってしまう自分の事も嫌いでした。
ですが今回の内観で、子どもの時の自分には罪などなく十分に頑張っていたこと、母はとても愛してくれていたこと、母は当時、まだ若く、完全な人間でなかったこと等、気付くことができました。当時の子どもの私はたくさん心が傷ついていました。そんな自分を抱きしめてあげられる今の自分がいます。
50歳を前にして、これからも生きづらい中にいるのかと苦しい思いでした。今回、ここに来れてとても清々しい気持ちで一杯です。
母に対し3回調べました。母に対しての二回目を調べているときに、自分の心の時計が止まっていました。ここから新たにスタートしなさいと言われているようでした。
内観6日目の金曜日、いつも見ていた大きな木の下に小さな南天の木を見つけました。毎日、見ていたのに、その日まで見えていませんでした。私は、今までの自分は、何を見ていたのだろうと思います。本当に有難うございました。