北陸内観研修所

うつ・不安・依存

スマホや酒の依存

スマホや酒の依存

スマホや酒に偏っていた自分を見つめることを目的として内観された、60代男性の内観後の感想文です。感想文の後に説明を加えます。


集中内観研修後の感想文

主治医からの勧めもあり、今回初めて内観のお世話になりました。当初の目的は、内観中7日間スマホ禁止、禁酒、断食をし、自己を見つめるためでした。

しかし内観を進めていくにつれ、主たる目的が変化してきました。
過去を時系列に思い起こすと点と線が繋がっていき、何であんなことをしたのか?何で叱られたのか?が少しずつ解決していくのが解かりました。断片的記憶が、母の自分に対する対応の仕方の理由が、分かる気がしました。

その解釈の誤解に気付き・思いやり・お世話になった事実を思い出せば、出すほど世界一の母だと確信しました。お返ししたことは何もしていない。この60年間何もしていない!!ご迷惑をかけた事は数知れず。本当に情けない。これから80代の母に対し精一杯のご恩返しをして生きていきます!

【過去の因果関係が理解】
彼は「過去を時系列に思い起こすと点と線が繋がる」と記しました。これってどういうことでしょうか?「点」とは過去の出来事です。一般に記憶を想起すると、まず「出来事」が浮かびます。彼は「叱られた」という出来事のみを覚えていました。

内観をとおして時系列に思い出すと、1「何故(原因)」2「叱られた(結果)」のか、その理解ができてきます。過去は出来事の積み重ねです。それは因果関係があるので、彼はそれを「線」と感じとりました。1と2が繋がると、「叱られた」解釈の誤解に気付き、「思いやり」という温かさを感じとります。繋がりは人と人の心を結び、その温かさは孤独感や偏りを是正する働きがあります。スマホや飲酒の偏りを元に戻すのは、心の根源にある母親の愛情という安定性です。人が繋がっているという「温かさ」によって、心の偏りを和らげるのだと、私は考えています。

 

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