北陸内観研修所

人生の転機に

上司とうまくいかず退職

上司の「叱り」を捉え直して転職に生かす

【子ども時代の「母親に叱られたくない」という思考パターンが、上司に叱られる時に蘇る。「叱る」のは「嫌い」だからではなく、愛があるからだと気付くと積極的に仕事ができそう】

今回は、社員研修を目的とした20代男性の内観後の感想文です。彼は上司と上手くいかず退職しました。「母親に叱られたくない」という思いを抱えていた子ども時代。内観で振り返ったとき、幼い頃の母親との関係性は、うまくいかない上司との関わりに影響していると気づきを得られました。

【内観体験記】
母に対する内観を経て、母が叱った真意が分かった気がしました。

一週間の内観のうち、9割は内観といえるものはできなかったと思う。自分が内観できたと思えたのは、最終日である7日目に、3回目の母に対する自分を内観していた時だった。面接で所長から「母の周りの関係にも思いを巡らすように」と助言をいただいた後の、数回のみだった。

しかしこの後の内観で母の本心が観えた気がする。私は幼い頃「母に叱られる=母に嫌われる」と思っていて、母に叱られないように母の顔色をうかがい、自分の本音ではなく「母の期待しているであろう答え」を常に考え、答えていた。

この事が社会人になった今でも心のどこかに残っていており、仕事においても自分の考えではなく、上司が考えていそうな当たり障りのないことばかり言っていた。

しかし3回目の母に対する自分を内観の中で、母も自分を叱る時に嫌な思いをしていたことに気付いた。母は嫌な思いをしてでも自分を叱ってくれていたのだと、それ程愛されていたのだと、頭ではなく、心で理解できた。

そして叱られるのは悪いことではなく、自分を取り繕って、相手に呆れられてしまうことの方がよっぽど悪い人だと気付くことができた。内観中の助言がなければ、そのことに気付けずこの一週間を無駄にしていたと思う。

自分に気付くきっかけを与えてくれ、感謝します。

 

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