生きる方向性を見失って
本気で心配してくださる方々への償い
ある青年が、大きな過ちを犯した償いをしたいと内観しました。「何があっても一緒にいてくれる、味方でいてくれる方々に対しての感謝の気持ちを再確認したい」。今回、2回目の内観した男性の目的はこのようなものでした。
面接で彼の内観を拝聴したとき、1回目内観体験から成長した姿を見て、内観研修所を継続していてよかったと心から思いました。その彼が内観感想文の公表を承諾してくださいました。
集中内観研修後の感想文
私は今回で2度目の内観になります。1度目は「内観」という言葉の概念すらわからない状態でした。これといった目的がないままに、挑む形となりました。そのため方向性も定まらぬまま、あっという間に一週間が過ぎていきました。そのような感覚でした。
しかし、今回、私は確固とした目的を持って、自主的に北陸内観研修所に来させていただきました。私は大きな過ちを犯しました。正直、この先、どのように生きていけばよいのかもわからないでいます。
そんな中、離れていく人間も居ました。それでも、一緒に居てくださる方々、本気で僕のことを心配してくださる方々がいました。こういった状況に陥らなければわからなかった、気付けなかったことです。
僕はそんな方々に、死ぬ気で償いをしていきたいと考えました。それが、今回の内観の目的です。
「反省をささげ、ざんげをし、すると自然に感謝の気持ちが芽生える」僕はこの先もずっと反省をしていかなければなりません。そして、お世話になった方々に、少しでも感謝の気持ちを持って恩返しができたら。これ以上のことはございません。