北陸内観研修所

家族関係を円満に

家庭内暴力の娘を持った母が救われるまで 1

家庭内暴力の娘を持った母が救われるまで 1

今回は家庭内暴力の娘を持った母親の内観体験記です。この方は発達障害の長女と、家庭内暴力(DV)の次女の母親です。次女の度重なるDVのために強制入院させたことから、その病院で内観に出会い、次女ではなく母親が病院で日常内観を続けていたそうです。

次女が完治したこともあり、さらに自分を深く見つめたい、もはや亡くなった自分の母とのわだかまりを無くしたいと集中内観に来られました。


集中内観研修後の感想文

私は「母に心から感謝する気持ちを持ちたい」という思いで集中内観をしようと決め、こちらに来させていただきました。一回目の母に対する内観では、全くそういった気持ちにもなれず、焦りを覚えましたが、二回目の内観の中で、長女を出産した時のことを思い出し、やっと母に心から感謝の気持ちを持て安心しました。

そして父に対する二回目の内観を始めたとき、私は三歳までは楽しい思い出が浮き上がり、自分は幸せな時もあったのだと気づきました。すると所長さんは、「あなたはご両親から精神的なDVを受けておられたのでしょう」とおっしゃって下さった言葉に、スーッとし納得できました。私は両親のDVをやっと受け入れることができました。

次女は小さなころからしっかりしていて、私はとても助けられ、親として心配するような事も何も無く、私からはいつも感謝の言葉を掛けていました。そして次女もそれを喜んでくれていました。

しかし、10年以上そんな生活を続けているうちに、次女は自分でも気付かないプレッシャーを抱え込んでしまっていたようです。

中学校を卒業するまでは、病欠することも殆ど無く、皆勤賞に近い出席率だった次女が、高校に入学した当初から欠席しがちで、不登校になりました。そしてひきこもり生活になりました。間もなく私の母であり娘にとってのおばあちゃんに、ガンが見つかり、手術をしました。そんなおばあちゃんには、不登校になってしまったことなどとても話すことができませんでした。

人生が嫌になり「死にたい、殺して!」と毎日のように私に訴えてくる次女と、自分に残された命が少ないと感じて不安がるおばあちゃん。双方とも【悲劇の主人公】になり、その悲痛な叫びを聞かされる日々が、私には続きました。精神的に病んでしまっている、母と娘に挟まれていた私こそが、生きている心地がしませんでした。

そうこうしているうちに、ガンが全身に転移してしまったおばあちゃんは亡くなりました。そのことが引き金になったかのように今度は、次女から、私と姉への暴言を伴う暴力が始まりました。次女のイライラを理解出来ない、障害を持つ姉は、自分に向けられる次女の行動に対して興奮し、逆襲してきます。二人を落ち着かせようと仲裁に入る私は、負傷してしまうこともしばしば・・・これ以上の争いが続くと、家族三人が共倒れしてしまうだろうという状況にまでなったので、おばあちゃんの四十九日を目前にしたときに、娘たちを守る意味で、私が110番通報をし、次女を入院させました。

内観をして、私が両親に対し、幼少の頃から「嫌だ」という思いを言えずに、自分の中で勝手に処理していたことが、次女にまでその影響を及ぼしていたんだということ、つまり私と同じように、次女も心に色々な感情を溜め込んでいたんだと気付きました。森川りうさんの『道のうた』に出てくる「過去が現在を作り、現在が未来をつくる」ということを実感しました。

こちらで集中内観を受けさせていただいたことで、期待以上の喜びを得られたことに大変感謝致します。本当にありがとうございました。

(この方がお帰りになられてから、約1ヶ月後にお手紙をいただきました。内観をした母親やその家族にどのような変化があったのでしょうか?少し長くなったので、次回につづきます)

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